Classic/VPC環境で利用できます。
バケットにオブジェクトをアップロードしたり、既にアップロードしたオブジェクトをローカルにダウンロードまたは別の場所にコピーしたりします。コマンド
コマンド構文は次の通りです。
aws s3 cp <source> <destination> --endpoint-url <value> [--options]
パラメータ
パラメータの説明は次の通りです。
パラメータ | タイプ | 必須の有無 | 説明 | 制限事項 |
---|---|---|---|---|
--endpoint-url <value> | string | Y | コマンド呼び出しのデフォルト URLを指定 | krリージョンのみ対応、呼び出しドメイン情報はNcloud Storageの概要を参照 |
--dryrun | boolean | N | 動作の実行結果だけ確認し、実際には未適用 | - |
--quiet | boolean | N | レスポンス結果を表示しない | - |
--include <value> | string | N | 指定されたオブジェクトのみコマンドに含めるようにルールを設定、指定された順番で適用 | - |
--exclude <value> | string | N | 指定されたオブジェクトはコマンドの対象外になるようにルールを設定、指定された順番で適用 | - |
--follow-symlinksまたは--no-follow-symlinks | boolean | N | アップロードするファイルのシンボリックリンクのコンテンツをアップロードするかどうか設定 | ローカルファイルシステムからオブジェクトをアップロードする場合に限る |
--no-guess-mime-type | boolean | N | アップロードされたオブジェクトのコンテンツタイプの自動指定を無効化 | - |
--storage-class <value> | string | N | オブジェクトを保存するストレージクラスを指定 | 選択可能なオプション - STANDARD - DEEP_ARCHIVE * デフォルトは Standardクラスに保存 |
--content-type <value> | string | N | 明示的なコンテンツタイプ定義 | - |
--cache-control <value> | string | N | キャッシュ動作の設定 | - |
--content-disposition <value> | string | N | オブジェクトに対する表現情報を指定 | - |
--content-encoding <value> | string | N | テンプレートエンコード設定 | - |
--content-language <value> | string | N | コンテンツ言語設定 | - |
--only-show-errors | boolean | N | エラーのみ表示、その他のレスポンス値は表示しない | - |
--no-progress | boolean | N | ファイル転送の進捗率を表示しない | --quiteまたは--only-show-errosが指定された場合、未適用 |
--page-size <value> | integer | N | レスポンスごとのリスト項目数を指定 | 最大1,000個までサポート |
--ignore-glacier-warnings | boolean | N | Deep Archiveにあるオブジェクトに対する変更(コピー、ダウンロード、移動など)に未対応に関する警告を表示しない | - |
--metadata <value> | string | N | オブジェクトと一緒に保存するメタデータを設定 | - |
--copy-props <value> | string | N | ソースオブジェクトからコピーする属性を設定 | Ncloud Storageから Ncloud Storageにコピーする場合にのみ適用 |
--metadata-directive <value> | string | N | CopyObject操作に対する x-amz-metadata-directiveヘッダを設定 | このオプションが設定されている場合、--copy-propsは無効化する |
--recursive | boolean | N | コマンドの適用範囲を下位ディレクトリまで適用 | - |
--debug | boolean | N | デバッグロギングを使用 | - |
--no-verify-ssl | boolean | N | SSL証明書を検証する基本動作を再定義 | - |
--no-paginate | boolean | N | 自動 pagination無効化、結果に対して最初のページが一度だけ呼び出される | - |
--output <value> | string | N | レスポンスの形式を指定 | 選択可能なオプション - json - text - table - yaml - yaml-stream |
--query <value> | string | N | レスポンスデータの絞り込みに使用する JMESPathクエリ | - |
--profile <value> | string | N | 認証情報ファイルで特定の profileを使用 | - |
--region <value> | string | N | リージョンを指定 | krのみ対応 |
--color <value> | string | N | output color設定 | 選択可能なオプション - on - off - auto |
--no-sign-request | boolean | N | 認証情報のロードを無効化 | - |
--ca-bundle <value> | string | N | SSL証明書の確認時に使用する CA証明書を指定 | - |
--cli-read-timeout <value> | int | N | 最大読み取り時間、0を入力するとタイムアウトではなく、ブロック状態に変更される | デフォルトは60秒に設定 |
--cli-connect-timeout <value> | int | N | 最大接続時間、0を入力するとタイムアウトではなく、ブロック状態に変更される | デフォルトは60秒に設定 |
--no-cli-pager | boolean | N | レスポンスの cli pagerを無効化 | - |
--cli-auto-prompt | boolean | N | CLI入力パラメータの自動プロンプト設定 | - |
--no-cli-auto-prompt | boolean | N | CLI入力パラメータの自動プロンプトを無効化 | - |
例
cpコマンドの呼び出し例とレスポンス例を説明します。
ローカルにあるオブジェクトを Ncloud Storageにアップロード
呼び出し例
Ncloud Storageにアップロードするローカルファイルのパスとアップロード対象バケットを指定すると、オブジェクトをアップロードできます。呼び出しのサンプルコードは次の通りです。
aws s3 cp test.txt s3://bucket-aa/ --endpoint-url=http://kr.ncloudstorage.com
レスポンス例
レスポンスのサンプルコードは次の通りです。
upload: ./test.txt to s3://bucket-aa/text.txt
Ncloud Storageに保存されているオブジェクトを Ncloud Storage内の別の場所にコピー
呼び出し例
コピー元のソースオブジェクトのパスとコピー先を指定してコマンドを呼び出すと、オブジェクトをコピーできます。ストレージクラスを指定しないと Standard Classに保存されます。呼び出しのサンプルコードは次の通りです。
aws s3 cp s3://bucket-aa/image.png s3://bucket-a/img/ --endpoint-url=http://kr.ncloudstorage.com
レスポンス例
レスポンスのサンプルコードは次の通りです。
copy: s3://bucket-aa/image.png to s3://bucket-a/img/image.png
Standard Classに保存されているオブジェクトを Deep Archive Classに変更
呼び出し例
ストレージクラスオプションと一緒にコマンドを呼び出すと、オブジェクトが保存されているストレージクラスを変更できます。cpコマンドを利用するとメタデータ、ストレージクラスなどオブジェクトの属性を変更できます。呼び出しのサンプルコードは次の通りです。
aws s3 cp s3://bucket-aa/1234.png s3://bucket-aa/ --endpoint-url=http://kr.ncloudstorage.com --storage-class=DEEP_ARCHIVE
レスポンス例
レスポンスのサンプルコードは次の通りです。
copy: s3://bucket-aa/1234.png to s3://bucket-aa/1234.png
Ncloud Storageに保存されているオブジェクトをローカルにダウンロード
呼び出し例
ダウンロード元のソースオブジェクトのパスとダウンロード先のローカルパスを指定してコマンドを呼び出すと、オブジェクトをコピーできます。Standard Classに保存されているオブジェクトと Deep Archive Classで復元したオブジェクトのみダウンロードできます。呼び出しのサンプルコードは次の通りです。
aws s3 cp s3://bucket-aa/image.png ./ --endpoint-url=http://kr.ncloudstorage.com
レスポンス例
レスポンスのサンプルコードは次の通りです。
download: s3://bucket-aa/image.png to ./image.png